虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会二期を見終えての感想と考察
ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル二期の最終回を迎えて、アニメとして何を伝えたかったのか色々考えていたのでまとまるかどうか分からないですけど、とりあえず自分の今の意見として残しておきます。
本当はサンシャインも同時に書きたかったんですけど、考えている内に結構話が逸れるなと思ってサンシャインは別の記事を書きます。
- アニメの主題はなんだったのか考える
アニガサキでは、基本オムニバス形式で一話毎に問題があり、それを解決することでカタルシスを得るという分かりやすい形です。一方でアニメ全体では何が言いたかったのかって言うのが分かりづらかったような気がしています。(個人の感想です)
なので二期13話で「次はあなたの番!」って言われても突然すぎるなあと思ったのが初見の感想でした。
何故こういう締めにしたのか、ずっと考えてました。二期はどんな物語を最終的に描きたかったのか。細かい描写のファンサービスはありましたがそれは別に重要じゃないですよね。
二期を振り返ってみると、スクールアイドルがもたらす影響によって新しい一歩を踏み出す、もしくは勇気をもらうという話がほぼ占められているんですよね。ランジュ、美里、侑、栞子、ミア、他の学校のスクールアイドル。
スクールアイドルがどのような存在なんでしょうか。それは元気、勇気をもらえる存在です。その最終的な答え合わせがFutereParadeの前の侑のセリフで、これがアニメ二期の主題だったんだと個人的には思っています。そしてそんなスクールアイドルを見ているけれども勇気が出ない人に向けて「次はあなたの番!」というセリフなんだなと何回か見直して思いました。
元々侑は私たちの分身のキャラとして登場しました。一期では侑に感情移入するって形で同好会から元気、勇気をもらうって形で同じなんですけど、二期の侑は私たちとは切り離された独立したキャラで存在していたのでそこで困惑する人もいたのかもしれないです。なので一期も二期も最終的な結論は同じですけど、スクールアイドルとしての活動を通してという形が多かったので、これがスクールアイドルの本質だと強調されたのは良かったのかなと思います。
他のシリーズでは、メイングループに対して元気づけられた勇気づけられたみたいな言葉は出てきますが、実際にそれでどう行動したのかまでは語られないことがほとんどです。なぜかというとそれはアニメの主題ではないからです。ラブライブのアニメの基本構造は、自分たちがどうあるべきかスクールアイドルとしてどうあるべきかであることが主題だと思っているので、影響を受けた人の話がメインに来ることはないです。そう考えるとやはり虹ヶ咲はラブライブの中でも異色だなと感じるのと同時に、新しいラブライブの形を示しているのは良いことだなと思いました。